イベントファイルの作成
今日は、ポリメイトで収録した脳波データをEEGLABで解析する準備をしています。
まずは、イベントファイルを作成します。
うちの大学のシステムでは、刺激出力シーケンサーというソフトを使って刺激呈示とトリガの出力、反応時間を収録したりしています。
最初に、刺激出力シーケンサーから出力したCSVファイルを編集して、EEGLABで分析できる形式にする作業についてまとめます。
test_EEGdata.CSVが、ポリメイトで収録で収録した脳波データが入っているファイル
test_eventfile.CSVが、刺激出力シーケンサーで収録したイベント情報が入っているファイルです。
1.脳波データ(test_EEGdata.CSV)からlatency算出に必要な情報を取り出す。
このファイルを開くと、サンプリングレートが1000になっているので、Latencyはでてこないけれど、一番左のPOINTのところをLatencyとみなして考えます。
S1のところにトリガーが入っているので、S1を見て最初のトリガーがでているタイミングさがします。
(S2とS3は必要ないので、HとGの列は消しました。)
刺激が呈示されると、S1のところの数値が一気に大きくなるので、個々の数値がプラスに代わるタイミングを調べると良いので、IF関数を使って調べてみます。
これを、下までコピーします。
ずっと0ですが、ずーっと下まで見ていくと・・・・1がありました!
(今回は、予備実験のデータを使っているので、収録開始前にちょっとバタバタしちゃいまして、結構時間がかかってしまっていますが、本実験であればここがもっとスムーズなので、もっと上の方に出てくるはずです。)
これで、最初の刺激呈示のタイミングが37.749秒のところということがわかりました。
2.刺激情報のファイル(test_eventfile.CSV)でLatencyを算出する
次に、刺激情報が入っているファイルを開きます。
上の方に、反応時間などの情報が記載されていますが、脳波の分析とは関係ないので、1~55行はすべて削除します。
必要なのは、経過時間と刺激選択の情報だけなので、それ以外の情報も削除します。
1の脳波データのファイルで調べた1つめのトリガのタイミングが37.749秒だったので、それを入力します。
つぎに、1つ目と2つ目の刺激呈示のタイミングの差を算出し、先ほど入力した37.749秒に足していきます。
下まで計算すれば、Latencyは完成です!
刺激の種類については、1がTarget, 2がRatency, 3456がIrrelevantですが、わかりやすくするために表示を変えてみました。Irrelevantは4種類あるので、Irrelevant1~4にしてみます。
これで、必要な情報は揃いました!
が、計算式が入っているとややこしいので、一旦コピーして、値の貼り付けをしておきました。
LatencyとTypeの情報だけがあればよいので、後は並べ替えてこんな感じになれば完成です。
これに、名前を付けて保存をします。
名前を付けるときに、日本語にすると、eeglabで分析をする時にややこしいので、英数字で名前を付けるようにする。
私は、実験参加者番号+eventfile.csvにします。
今回は、予備実験のデータなので、test_eventfile.csvにしました。